LAVENHAMがキルティングにこだわる理由。

LAVENHAMがキルティングにこだわる理由。

LAVENHAMがキルティングにこだわる理由。

LAVENHAMはキルティングジャケットの代名詞として知られ、1969年に英国の地でホースブランケットからスタートして以来、常にキルティングにこだわり続けてきました。なぜLAVENHAMはキルティング素材を作り続けるのか、今回はその理由をお伝えします。

LAVENHAMは1969年に英国・サフォーク州のラベンハム村で誕生し、キルティングのホースブランケットからスタートしました。工場の場所は、現在はその生誕の地から少し離れたサドバリーという町に移りましたが、変わらず英国工場で一貫した生産を続けています。この工場の様子については、過去に工場を取材したこちらのコンテンツをご覧ください。

強度を高めるために取り入れられた「ダイヤモンドキルト」

LAVENHAMが最初にホースブランケットを作った時、馬、そして馬に乗る人間の保温性を高めるために使われたのが、キルティングです。ナイロンやポリエステル等の丈夫な生地の中に、ポリエステルの中綿を入れることで、保温性と軽さを確保することがプロダクトの目的でした。そして生地の内側で綿を均一にするために採用されたのが、キルティングの手法です。ポリエステルの中綿をカバーした生地を上からステッチで縫い合わせることで、内側の綿のズレを防いだのです。

ここでLAVENHAMは特徴的なステッチを取り入れています。それが「ダイヤモンドキルト」と呼ばれる、表面の糸がほつれにくいステッチ手法です。糸がクロスする部分を特殊な手法で縫い合わせることで、強度の安定性を高めることに成功したのです。これは現在のLAVENHAMのジャケットでも使われている縫製技術です。

現在もLAVENHAMのジャケットに取り入れられている「ダイヤモンドキルト」。ステッチがクロスする部分を補強するように縫製することで、糸のほつれを防ぐ構造になっています。

現在もLAVENHAMのジャケットに取り入れられている「ダイヤモンドキルト」。ステッチがクロスする部分を補強するように縫製することで、糸のほつれを防ぐ構造になっています。

保温性と軽さ、透湿性を兼ね備えたポリエステルキルティング

では、ポリエステルキルティングのメリットはどういうところにあるのでしょうか。

まず最初に挙げられるのは保温性です。ダウンジャケットの構造と同じように、キルティングの中綿によって内側に空気の膜を作ることで、冷気から身体を守り、内側の熱を留める効果があります。

LAVENHAMのキルティングの内側に使われているポリエステル綿。表に使う生地によって中綿の量も調節しています。

LAVENHAMのキルティングの内側に使われているポリエステル綿。表に使う生地によって中綿の量も調節しています。

そしてもう一つには“軽さ”が挙げられます。定番モデルの”RAYDON(レイドン)“を実際に重量計の上に置いてみると、メンズのサイズ38サイズで480g程度、そしてウィメンズのサイズ36サイズで376g程度です。メンズは500mlのペットボトル1本分より軽く、ウィメンズは350ml缶のドリンクほどの重量ということになります。これは通常のアウターとしては抜群に軽く、この軽量さが決め手となって、ジャケットなどの上にも羽織る人が多いことにも繋がっています。

メンズのサイズ38サイズで480g程度、そしてウィメンズのサイズ36サイズで376g程度。(※ 多少の個体差やサイズによる違いはあります)

メンズのサイズ38サイズで480g程度、そしてウィメンズのサイズ36サイズで376g程度。(※ 多少の個体差やサイズによる違いはあります)

また、軽量性ではダウンには劣りますが、中綿がポリエステルなので、多少の水に濡れても影響が少ないというメリットがあります。仮にポリエステル綿の代わりに天然の綿を使用すると、重量が重くなるだけでなく、水の影響も受けやすいため、LAVENHAMは長きにわたりポリエステル綿を採用しています。

さらに2014年秋冬シーズンより採用されている「ラブンスター」と呼ばれる表のポリエステル生地は、軽撥水が施され、耐水性や耐汚染性も高めているので、表地においても水に対する対策を進化させているのです。

色使いや生地もさまざまなLAVENHAMのキルティング。

色使いや生地もさまざまなLAVENHAMのキルティング。

スマートさもLAVENHAMのアイデンティティ

LAVENHAMの定番モデル“RAYDON(レイドン)”。左がメンズ(¥34,000)、右はウィメンズモデル(¥30,000)。

LAVENHAMの定番モデル“RAYDON(レイドン)”。左がメンズ(¥34,000)、右はウィメンズモデル(¥30,000)。

そしてキルティングのメリットは、見た目のスマートさにあります。英国ブランド特有の、スタイルに対する考え方が反映されているせいか、ダウンなどと比べてもモコモコとした印象にならないことは大きな特徴と言えるでしょう。また、キルティングであることがゆえの、折り目正しい印象もLAVENHAMらしさの象徴でもあります。

1969年にLAVENHAMが創業してから現在までに、ファッションアパレルの性能は日進月歩で進化しています。LAVENHAMも生地の改良などを積極的に行っていますが、どんな時代になっても変わらないこと、それは“キルティングジャケットの代名詞である”という、ブランドのアイデンティティです。

英国ブランドは実用性とともに、そのスタイルを重視します。LAVENHAMはその英国オリジンのアイデンティを受け継ぎ、これからも変わることなくキルティングジャケットを追求し続けます。