スタイリストに聞くラベンハム。スタイリスト 四方章敬さん編

スタイリストに聞くラベンハム。スタイリスト 四方章敬さん編

スタイリストに聞くラベンハム。スタイリスト 四方章敬さん編

毎シーズン本サイトでもお届けしているラベンハムのモデル着用ルック。定番や新アイテムを、トレンド感も取り入れたコーディネートでご覧いただけるようにしていますが、そこではスタイリストさんによるプロフェッショナルな知見とセンスをお借りしています。そこで今回は、2018AWシーズンのメンズルックを手がけていただいたスタイリストの四方章敬さんに、今シーズンのスタイリングのポイントをお聞きしました。

「今シーズン作らせてもらったルックは8体。事前に打ち合わせもさせていただいて、イメージも共有しながらコーディネートを作りました。やはり重視したのはラベンハムらしい英国らしさ。同時にできるだけ素材感にもこだわって、素材の組み合わせによって今シーズンらしさが出るように心がけました。全体的には“真似のしやすい”コーディネートになっていると思います」

 

1. [デンハム]を英国定番素材に合わせたコーディネート

「定番モデルで汎用性のある[デンハム]には起毛感のあるツィードジャケットとシェットランドニットをレイヤード、そしてデニムパンツを合わせてカジュアルなコーディネートにしました。ニットが黒だったりすると少し野暮ったくなってしまうところがあるので、赤を入れることで野暮ったさを取るようにしました。さらに秋冬感とカジュアル感をプラスする為にカントリーブーツを合わせました。シューズのグレインレザーでも英国らしさを意識しています」

 

2. [デンストン]を使ったクラシックなコーディネート

「このルックではジャケットにチェック柄を使っています。このチェックのジャケットは単体で着ると難易度も高いのですが、ラベンハムを着ることで、見える面積が減って成立しやすくなります。ネクタイはビンテージ感のあるものを持ってきて、シャツも薄いイエローにすることで全体にレトロ感のある色調にしています。近年のクラシックブームを意識したスタイリングです。また、ジャケパンのテンションに合わせて足元はレースアップではなくローファー、バッグはブリーフケースではなくクラッチバックにすることでオンになり過ぎないようにバランスを取っています」

 

3. [レクサム]を使ったフレンチトラッドなコーディネート

「このスタイリングは英国と言うよりも、少しフレンチトラッドのような雰囲気に仕上げています。ブラックウォッチはイギリス・スコットランド発祥のチェックで今季この柄のパンツが良く出ているのですが、チェック柄のパンツは難易度も高いので黒のタートルを合わせました。シューズもサイドゴアブーツでフレンチっぽく。ミニマルでありつつ、全体的にシュッとした雰囲気にして都会的なオフのスタイルに仕上げました」

 

4. ベストの[バティスフォード]を使った“外し”のコーディネート

「スポーティな印象のあるポリエステル素材のキルティングベスト[バティスフォード]をビジネススーツのインナーに合わせるのは少しレベルの高いコーディネートですが、スーツの素材をコーデュロイにすることで少し“外し”の効いたスタイリングにしました。靴もスウェード素材のものを使い、全体的に起毛感のある素材の中にあえてポリエステルの素材を合わせることで、今の洒落っ気を出せました。セオリー通りにいくのであればニットなどを合わせて着るのもいいと思います」

 

5. [グリンステッド]で英国紳士を表現したコーディネート

「今回使った[グリンステッド]はロング丈でグレーフランネルなので、英国的でクラシックな印象のスーツスタイルにしています。グレーのアウターにあえてグレーのスーツを合わせるのは今年っぽい立体感。英国らしさを表現するために、細かいグレンチェックのスーツにセオリー通りに大きめの柄のネクタイを合わせています。遠目に見るとクラシックな雰囲気ですが、シャツの襟にはタブカラー、そしてコウモリ傘や黒縁眼鏡等、細かい部分にも英国紳士的に見えるディテールやアイテムを取り入れたコーディネートです」

 

6. [ベイルハム]を使った遊び心のあるスーツスタイリング

「ツイード感のあるアウターは、形もベーシックなものほど、ひとつ間違えると“釣りに行く時に着ていくもの”みたいに野暮ったくもなりがちです。お洒落に見せるために、個人的にも好きなキャバリーツイルのスーツを合わせて遊び心のあるコーディネートにしました。キャバリーツイルは元々乗馬用パンツに用いられていた素材です。Vゾーンは茶色とも相性のいい赤、しかもこのタイはよく見ると馬柄なんです。こういうところに、一見真面目そうな雰囲気の中にある茶目っ気のようなところを取り入れました」

 

7. カラーやチェック柄を使った[ボイトン]のスタイリング

「[ボイトン]は、デタッチャブルライナーになっているステンカラーコート。ロング丈で重めの色のアウターは地味になりがちですが、ベージュ系のチェックのパンツに、アクセントとしてイエローのニットを合わせて、マフラーもブラックウォッチのチェック柄を合わせました。個人的にチェックと少し派手な色を合わせるのにハマっています。一見するとケンカしそうではありますが、色味などを計算すると相性が良くなるんです。足元の靴を黒のダブルモンクストラップで、カジュアルになり過ぎない大人のオフのスタイルにしています」

 

8. [バーニンガム]に特徴的なニットを合わせたスタイリング

「今シーズン、セレクトショップなどが押している特徴的なフェアアイル柄のニットを合わせたコーディネートです。イギリス・フェア島発祥の定番的なニットですが、こういうアイテムをどう大人のアイテムとしてコーディネートするかをやってみました。チャコールグレーのキャバリーツイルのパンツとラベンハムのロング丈の[バーニンガム]を合わせました。[バーニンガム]のシルエットがキレイなので、全体的にもドレッシーな雰囲気にまとめることができたコーディネートです」

 

しっかりドレスウェアの知識を持ちながら、トレンド感のあるコーディネートを得意とするスタイリスト、四方さんによるスタイリングを採用した今シーズンのラベンハムのルックは、定番モデルから新作までの魅力が存分に発揮されています。

一見すると何気なくも見えますが、高度な計算に基づいて作られたコーディネートは、真似のしたくなるポイントが盛り沢山です。ぜひお手元のラベンハムや、新たに手にしたモデルでこの秋冬のコーディネートをお楽しみください。

2018AWシーズンのルックは、こちらをご覧ください。