MY LAVENHAM STORY – その6<br>ファッションディレクターの野尻美穂さんが語る、「私が欲しいラベンハム」。

MY LAVENHAM STORY – その6
ファッションディレクターの野尻美穂さんが語る、「私が欲しいラベンハム」。

MY LAVENHAM STORY – その6<br>ファッションディレクターの野尻美穂さんが語る、「私が欲しいラベンハム」。

ラベンハムをよく知る方に、その魅力を語っていただく「MY LAVENHAM STORY」。今回は某セレクトショップの名物プレスとして活躍の後、現在はファッションディレクターとして活動の場を広げている野尻美穂さんにお話をうかがいました。女性目線の服選び、男性目線の服選びの話から見えてくるラベンハムの魅力とは。

スタイルの変遷、ラベンハムとの出会い

野尻美穂さんは、某セレクトショップに勤めたのちに独立し、現在はファッションディレクターとして、ブランドのディレクションやアドバイザーなどで活躍の場を広げています。「フリーになりPRやキャスティングの仕事や、最近はブランドさんとの取り組みで物作りをしたり、立ち上げブランドのアドバイザー、雑誌媒体ではスタイリストとしても稼働しています。でも最近、周りの方からは『何をやっているの?』と聞かれることが多くて(笑)、“インフルエンサー”とも呼んでいただくことはありますが、あくまでファッションの中でお仕事をしています」。

以前はセレクトショップの名物プレスでもあった野尻さんは、自身ももちろんファッション好きで、さまざまなスタイルを楽しんできたそうです。「昔はギャルみたいな格好をしていた時もあります(笑)。メンズの“裏原宿”やストリートもハマり始めて、ラルフローレンに始まり、HECTIC(ヘクティク)を着たり、DC SHOESのスケートシューズを履いていたりと、メンズファッションが好きだったんです。なので始めはメンズブランドに入社しようと思っていたんです」。

ラベンハムを知るようになったのはショップスタッフのアルバイト時代。「私が入社した時にはすでにお店で扱っていたので、かなり長いお付き合いだと思います。当時はラベンハム、モンクレール、デュベティカあたりがレディースアウターの中では3大人気で、『手に入れるならまずは社員になってから!』と思って、必死になって社員試験を受けた思い出があります。
ひょっとして、このきっかけがなかったら、ちゃんとラベンハムのことを知らずにいたかもしれません」。

デザイン的トレンド感が加わった

野尻さんはショップ店員時代に一着ラベンハムを購入。ところがあまり活躍することなく、終わってしまったそうです。「もちろん欲しくて購入したのですが、当時の私のスタイルになかなか落とし込めなくて、着こなせなかったんです。でも今回久しぶりにラベンハムのラインナップを見て、トラディショナルでありつつもトレンド感があって、これが着たい!とすぐに欲しいものが見つかりました」。今回野尻さんが気になったのは、ジップタイプのロングコート、[GUNTON HOOD(ガントン フード)]。これは2017年AWシーズンからラインナップされたモデルで、コクーンシルエットにダブルジップがポイントになったカジュアルなアイテム。

「以前のラベンハムのレディースは、ベーシックな数型があって、その中にポリエステル以外にもツイードやフランネルのラベンハムとか、素材使いの違いがあるイメージでした。素材によるトレンド感という感じですね。でも今のラインナップは、シルエットやジップ使いなど、デザイン的トレンド感も感じられるようになっています。私は古着やミリタリーテイストの洋服も好きなので、オリーブカラーのジップタイプに目がいきました。すごく今年っぽいと思うし、これを着て仕事にも行けるし、デイリーに使えると思いました」。

現在のレディース・ファッションとラベンハム

女性誌のスタイリングなどでも活躍する野尻さんですが、現在のレディース・ファッションに少し違和感を感じているそうです。「以前はいろんなブランドに対する理解の深い女性も多かったですし、実際店頭に立っていた時にラベンハムを購入されていた方は、リピーター的に毎シーズン見に来られていました。でもSNSやファストファッションの登場で、ファッションブランドの認知が弱まって、興味を持つ人が少なくなったように感じます。『このブランドが気になる』じゃなくて、『この人が着ているから良い』、もしくは『似たようなものが欲しい』など、今の女性はブランドよりもデザインや色、そして価格で判断している方も少なくないと思います。たとえばキルティングのジャケットっていろんなところから出ていますけど、どこからキルティングジャケットが生まれて、どうやって浸透したのかを知らない人が多いと思うんです。でも、『このブランドが好きだから着てみたい』、『このブランドにはどんなヒストリーがあるんだろう』って思ってもらえるのがやっぱりファッションだと思うし、だから私はもっとブランドに興味を持ってもらったり、知ってもらえるような仕事がしたいと思っています」。

今回の取材を通して野尻さんはラベンハムの印象が少し変わったといいます。「ラベンハムって単純に “クラシックなブランド”という印象しか持っていない人もいると思うんです。私が今回感じたのは、クラシックという軸はブレずにありながらも、それだけではなく進化している、ということ。定番だからこそ深堀りをする面白さがあると思うし、また興味を持つきっかけにもなると思います。今らしさがプラスされたことで、より洗練されて魅力的に感じました。着て、触って、見て、そこから先にどういう背景があるのかと思った時に楽しいって感じられることが理想だし、ラベンハムはそうなれる存在なんだなと、ブランド力を改めて感じられました」。