MY LAVENHAM STORY – その5<br>『アエラスタイルマガジン』編集長 山本晃弘さんが語る<br>「ビジネスマンがラベンハムを着るべき理由」。

MY LAVENHAM STORY – その5
『アエラスタイルマガジン』編集長 山本晃弘さんが語る
「ビジネスマンがラベンハムを着るべき理由」。

MY LAVENHAM STORY – その5<br>『アエラスタイルマガジン』編集長 山本晃弘さんが語る<br>「ビジネスマンがラベンハムを着るべき理由」。

ラベンハムをよく知る方に、その魅力を語っていただく「MY LAVENHAM STORY」。今回は『AERA STYLE MAGAZINE(アエラスタイルマガジン)』の編集長、山本晃弘さんにご登場いただきます。長年メンズファッションのメディアに携わり、現在は男性のビジネススタイルを提案するメディアを手がける山本さんに、「ビジネスマンがラベンハムを着るべき理由」を、私見も交えつつ縦横無尽に語っていただきました。ビジネスファッションにお悩みの方も、必読です。

90年代のラベンハムのヒット、ビジネススタイルの変遷

私がラベンハムを知ったのは、90年代の中盤だと記憶しています。当時は『メンズクラブ』に在籍していたのですが、スーツの上にスポーティなアウターを重ね着するスタイルのひとつとしてラベンハムを提案しました。今風に言えば“スポーツミックス”ですね。当時の読者の反応は非常に良かったです。

ラベンハムの魅力はいくつもありますが、ひとつはデザインと機能が一致しているのがパッと見で分かること。見た目で「軽そう、着やすそう」なことがわかるし、モデルが着用した写真を見れば、コーディネートとしてのクラシックさがある。この“分かりやすさ”もヒットに繋がったと思います。

長年メンズファッションを見ていますが、日本のビジネスマンのスタイルは近年大きく変わりました。一番変わったのは2005年。現東京都知事の小池百合子さんが環境相時代に「クールビズ」を打ち出した時です。もちろん環境のことが大命題ではあったのですが、「クールビズ」の“クール”には“格好良い”という意味もあったはずなのに、“涼しい”とか“快適である”ことばかりが強調されて、それによってドレスシーンに少なからずダメージが出たと思うんです。

もちろんクールビズが生んだ良い側面もありました。それは機能素材が非常に進化したこと。インビスタ社のクールマックスの札をつけているアイテムが軒並みヒットしましたが、他の繊維メーカーも機能素材を手がけるようになって、良くも悪くも機能性素材一辺倒の時代になりました。やっぱり快適な着心地というのは、一度体感してしまったら忘れられないんですよ。でも近年は、その機能的な進化にクラシック回帰が加わって、一つの完成に近づいたと思います。それは天然素材のナチュナルストレッチや、糸の段階で加工して撥水性を持たせるなど、単純な機能性素材だけではない、程よい塩梅に進化しているんです。でもラベンハムは、そういう機能素材の登場以前からある、元祖機能アウターなんです。

ビジネススタイルには“軽さ”が必要

ビジネスは“遊び”ではなく、“仕事”です。そのためには多少堅苦しい格好だってしなければならない。それも含めての仕事なんですから。防寒だけを考えたら、そりゃダウンの方がいいし、魅力的なアイテムではありますが、僕はビジネスでダウンを着るのはナシだと思っています。何故ならスマートではないから。その点ラベンハムは、ダイヤモンドキルトのデザインや、中綿の程よいボリューム含めて、シュッとして見えるので、ビジネスシーンに合うんです。

その一方で、ラベンハムの「シュッとしすぎないところ」も実は魅力です。それはモードっぽく見えないということ。「私はモードに敏感です、トレンドも意識してますよ」という着こなしは、正直ビジネスの現場には求められていません。

それよりも見た目にも実際にも、アウターに軽量性があることは、現代のビジネスマンにとっては絶対の必須条件だと思います。近年の人気職業を思い浮かべてもわかりますが、いまビジネスに求められているのはスピード感だからです。

よく「ビジネススーツのパンツの裾はシングルが良いか、ダブルが良いか」という議論があります。シングルの方が確かにエレガントです。でもダブルの由来が、貴族が狩りやスポーツをするときに裾をまくったことからスタートしたことを考えても、ダブルの方が“軽快さ”があるので、スピード感を求められる職業の人はダブルを選ぶべきだ、と僕はよく言うんです。見た目から軽快であるべきだと。そういった軽快さがあるラベンハムは、その条件も満たしているんです。

キルティングジャケットの最高峰を着るということ

「ラベンハムを買いたい」というのは、正しく言えばラベンハムのキルティングジャケットが欲しい、ということですが、そうやってブランド名がアイテムとイコールで呼ばれるブランドは希少ですよね。他はマッキントッシュとか、モンブランくらいじゃないですか。シーズンごとに商品の“顔”が変わらないことは消費者に強い信頼感を生みます。専業メーカーとしての自負を持っていることは、今の時代こそ強みになりますよね。

私が初めてラベンハムを買ったのは90年代で、それは12、3年着続けました。そして最近また新しいジャケット(LEXHAM)を購入したのですが、実はその前に一度別のメーカーさんのキルティングジャケットに浮気してしまったんです。でもそれを買った後に激しく後悔したんですよね(笑)。やっぱり専業メーカーのものを買うべきだったと。例えばブレザーの頂点は何かといえばブルックスブラザーズですけど、多少高くても、やっぱりそのアイテムの最高峰のものを持ちたいじゃないですか。確かにラベンハムは安くはないですよ。でもね、キルティングジャケットの代名詞であり最高峰のものを持ちたいと思うなら、僕は安い買い物だと思うんです。

いま海外の展示会などに行く時、私はいつもラベンハムを着ていきます。軽いし、一度畳んでから着てもシワは気にならないし、多少雨が降っても平気です。ビジネスマンが出張に行く時のアウターとしても最高だと思うんですよね。