バイヤーズ・リコメンド − その11<br>EDIFICE 熊谷博樹さん<br>「ブレない魅力があるから尊敬できる」

バイヤーズ・リコメンド − その11
EDIFICE 熊谷博樹さん
「ブレない魅力があるから尊敬できる」

バイヤーズ・リコメンド − その11<br>EDIFICE 熊谷博樹さん<br>「ブレない魅力があるから尊敬できる」

ラベンハムを取り扱っているショップやブランドは、ラベンハムのどんな部分に魅力を感じているのか。今回はセレクトショップEDIFICE(エディフィス)のバイヤー、熊谷博樹さんにお話をうかがいました。

ビジネス、カジュアル、両方から求められる存在

日本のセレクトショップの中でも指折りの人気を誇るEDIFICEは、カジュアルからビジネスまで見通すセレクトで知られています。今回取材をさせていただいた熊谷裕樹さんは、EDIFICEで長年バイヤーとして活躍されているお一人です。

「ラベンハムは僕が入社した15年前からお店に入っていたので、もしかすると創業当時から取り扱っているブランドになるかもしれません。EDIFICEにはカジュアルとビジネス、両方の服を取り揃えているのですが、ラベンハムはその両方のお客様から支持を受けているブランドだと思います。お客様の層も広く、若い方から年配の方までお求め頂いています」。

ビジネスウェアのアウターとしてのラベンハムは多くの人も知るところですが、EDIFICEのようなセレクトショップにおいて、カジュアルとしてのラベンハムが近年どのように求められているのか、熊谷さんにお聞きしました。「うちの若いスタッフもそうですけど、最近だとスウェットパーカの上に定番モデルの[RAYDON(レイドン)]を普通に合わせたりしています。そこには“ストリート”とかは関係なくて、若い世代もごく自然に取り入れているのが面白いんです」。

シーズンを跨いで提案できるブランドに

EDIFICEでは毎年秋冬シーズンに別注モデルを店頭で展開をしていますが、今回は初となる春夏シーズンの別注モデル。ここには今シーズンからスタートした、ライナーにキルティングを使ったモデルの魅力が決め手になったといいます。

「これまでは[RAYDON(レイドン)]の裏地など、定番モデルのディティールをEDIFICE仕様に別注することが多かったのですが、昨年も秋冬シーズンが絶好調だったので、シーズンを跨いで継続的にお店にラベンハムを並べたいと思っていました。今回別注したのはダイヤモンドキルトを内側のライナーにした[BOYTON(ボイトン)]というモデルです。シンプルなコートなので、一見ラベンハムということが分かりにくいのですが、ラベンハム=キルティングというイメージはEDIFICEのお客様にも浸透しているし、ライナー使いでもその魅力が伝わると思いました。今回はレギュラーコレクションにあるモデルをベースに色を変更しています。まず、オモテ生地をレギュラーコレクションで展開のないベージュとブラックを選んでいます。そして、裏生地のキルティングが目立つように、“メダリオンゴールド”というカラーを選び、ジップのパイピングもクリームにするなど、あえて明るい色にしています。ライナーを外せば梅雨時期でもレインコート代わりになるので、ロングシーズンで使えるモデルになっています」。

“デザインされていないようで、デザインされている”

EDIFICEでは2016年春夏シーズン頃から、再び“ブリティッシュ”の盛り上がりを感じているそうです。近年積極的にイギリスブランドも取り入れている中、英国での生産にこだわっているラベンハムには自然に注目が集まるといいます。そうした中で、改めて熊谷さんにラベンハムの魅力をお聞きしました。

「キルティングジャケット=ラベンハムと、アイテムとブランド名がひとつのものとして多くのお客様にも浸透しているように、デザインと機能が一致しているところが最大の魅力です。もともとは馬具だった道具がファッションになったというところも面白いですし、デザインされていないようで、実はしっかりとデザインされているというところも魅力ではないでしょうか。ファッションにはさまざまなトレンドがある中で、ラベンハムのブレない姿勢は尊敬できる部分です。ウチのお店でもオリジナルで作っているキルティングジャケットはありますが、やっぱり歴史による重さというか、その部分はどうしてもオリジナルでは表現できないんですよ」。